キッズコーチング®

キッズコーチング理論

「学びの力」と「社会で生き抜く力」。 人間力を育てる2つの要素

「学びの力」と「社会で生き抜く力」を身につけた子どもは、大人になって貢献の力を発揮します。まず、何に対してもやる気を持ち、集中し、能力を発揮する子どもを育てるために、「学びの力」を育んでやることが大切です。興味をもったことを実行し、経験を通して理解していく力をつけるのです。
学びの力を育てるために必要なのが「好奇心・やる気・集中力」です。主に、0~3歳までにこの力をつけていきます。そしてこの3つは単に興味をもち、試し、理解して終わるのではなく、さらに違う興味を持ち、また試し、より深く理解するといったように繰り返されます。この繰り返しが「学びのサイクル」であり、子どもの能力を引き出すために最も必要なものなのです。
学ぶことの喜びを知った子どもは社会との関わり合いの中で、学んだことを試そうとします。自分の力で生きていくために、目指す目標を定め、進もうとします。進むためには自分でどうやるのかを考えなくてはいけませんし、うまくいかなくても試行錯誤し、努力をしていかなくてはいけません。時には人の助けも必要でしょう。そうした過程を繰り返すうちに自己を確立し、社会に貢献できる大人へと成長していきます。それが「社会を生き抜く力」、具体的に言えば「自立心・我慢・思いやり・自信」です。4~6歳のうちにこの力が育ちます。
このような過程を経る中で、成長することの喜びを知った子どもは、成長すること自体を生きるためのエネルギーとし、どんな状況に置かれても頑張れるようになります。これをキッズコーチングでは「成長のサイクル」と呼びます。学びつづけ、成長し続ける。こ の姿勢を身につけさせること。それが賢く、たくましい子どもに育てるための秘訣です。

 

 


子育ての7つのステップを1歳ずつ上っていこう

子どもは「学びの力」の3つの要素と「社会を生き抜くの力」の4つの要素を段階的に7つのステップで一つひとつ上って成長していきます。その階段はセブンステップコーチングといわれています。それぞれの年齢で身につける要素があり、それをあせらず、こどもに身につくように対応していくと、子どもの能力をスムーズに伸ばすことができるようになります。

  • ステップ0 0歳 楽しい体験をする    「好奇心」が育つ
  • ステップ1 1歳 できたという体験をする     「やる気」が育つ
  • ステップ2 2歳 わかったという体験をする    「集中力」が育つ
  • ステップ3 3歳 自分でやりたいことをやる    「自立心」が育つ
  • ステップ4 4歳 壁を乗り越える体験をする   「我慢する力」が育つ
  • ステップ5 5歳 助け合うという体験をする     「思いやり」が育つ
  • ステップ6 6歳 やり抜いた体験をする    「自信」が育つ

自分の子どもがクリアできないステップがあってもあせらない。1つ前に戻って、丁寧にクリアすることが大切です

子どもはこの階段を0歳から1段ずつ、1年ずつかけて登っていきます。そして6歳ころまで一度登り切ります。まず、子どもが今どのステップにいるのかを見極め、次のステップへ登れるようサポートしてあげれば子どもは自分の力をみるみる発揮し、成長していきます。もしも、どこかのステップでつまづいているな、この力が育っていないなと思っても、あせる必要はまったくありません。もう1段戻って、やりなおしてあげればいいのです。子育てがなんだか辛いな、うまくいかないなと思うのはこのステップをとびこえて、年齢に合わないことを要求しているときです。子どもは2段ぬかしや3段ぬかしはできません。1歩ずつなら軽快に、しかも生き生きと登ることができるのです。


子どもには生まれ持った5つの気質があります。あなたの子どもは何タイプですか?

子どもは才能より環境であるという言葉を、聞いたことがありますか? 育った環境によって、才能を引き出すこともできれば、才能を埋もれさせてしまうこともあるんですね。お母さんなら誰でも、子どもの将来のためにも、出来るだけいい環境を与えてあげたいと一生懸命になるものです。でも、中には、いくら環境を整えてあげても「育てにくい」と感じる子がいる一方、反対に何もしなくても素直で「育てやすい」子がいるものです。それは、お母さんの育て方に問題があるわけではありません。子どもに生まれ持って備わっている気質が、影響しているんです。

私の育て方が悪かったのかしら?と悩んでいるお母さん。もしかしたら子どもの気質を理解し、接し方を変えたら、子育てがうんと楽になるかもしれませんね。子どもの気質というのは大きく分けて、次の5つに分類できます。

  • エンジェルタイプ
  • テキストタイプ
  • デリケートタイプ
  • アクティブタイプ
  • ネガティブタイプ

生まれながらの気質を理解して、「この子はこういう子なのね。」と受け入れることができたら、子育てはうんとラクになります。もちろん、どんなタイプの子どもも、たくさんの可能性を秘めています。子どもの気質を理解しながら、才能を引き出してあげたいですね。