4スタンス理論

たとえば、学校やスポーツジムで運動を教わっていて、
こんな疑問を持ったことがありませんか?
「先生やコーチに教わるとおりのボールの握りかたができない」
「チームメイトと同じタイミングでジャンプできない」
「技術書に書いてあるとおりのフォームを実践しても、
なかなか上手にならない」
「スランプになったので周りの意見を聞こうとするが、
みんなの教えてくれる動きが微妙に違う」
「なぜ有名なアスリートたちは、
みな一流なのに同じフォームじゃないのだろう?」


でも、もしかしたらコーチや先生たちも、
「教え子によって、出来る動作の特徴が違うので戸惑う」
「運動神経は悪くないと思う生徒なのに、
自分の教える動きのカタチができない」

そう、思っているかもしれません。

スポーツに限ったことではありません。
「バイトの先輩から『重い段ボール箱はお尻を引いて持て』
と言われたけれど、どうも上手くいかない」
「社長の真似をして無理に胸を張ろうとすると、ふらつく」
「親を介護していて『寝返りさせるのが下手だ』と不満を言われた」

また、子供をお持ちの親御さんたちは、
「息子の箸の持ちかたは自分と同じに見えるのに、
いつも妻から注意されているようだ」
「娘に懐かしのアイドルの振付の真似させたら
『腰が痛くなるからイヤ』と言われてがっかりした」
「自分らしさや個性を失くさないように育てたいけれど・・・」


「4スタンス理論」ならば、
これらの疑問や悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。
上記の悩みで、たとえば、
「技術書やコーチと同じ動きができない。
しようとすると故障しそうになる」

といったようなことは、4スタンス理論によれば、ごく当たり前に起こることなのです。
というのも、
ヒトの動くカタチは、一種類ではない!
からです。それが「4スタンス理論」の基本的な考えです。

では「4スタンス理論」を学べば、上記の悩みは解決するでしょうか?
その答えを得るためには、「4スタンス理論」における以下の手順が必要です。
1)自分のタイプを知る
2)タイプに適った身体の使いかたをする(適わない使いかたを防ぐ)

これだけです。「4スタンス理論」で伝えたいことは、
自分にとって自然な身体の使いかたをしよう
と、いうことなのです。
では、「自分に合った身体の使いかた」をすると、
どんなメリットがあるのでしょう?
まずは、
自然で無理のない動きになる
  ↓
身体に過度に負担のかかる動きがなくなる
  ↓
自分の能力を最大限に発揮することができる


「自分に秘めた能力」
とは、なんでしょうか?それは、
パワー・スピード・柔軟性・スタミナ・・・
身体部位の連動性・身体を操作するリズム・集中力・・・

などが挙げられるでしょう。また、
「身体に過度に負担のかかる動きがなくなる」
ために、
ケガなど故障の危険が減る
と、いうことになります。
スポーツを楽しんでいても、身体を故障してしまったら、
健康のための目的が本末転倒です。
ケガの心配をすることなく、思い切り練習に打ち込めたら、
こんなに嬉しいことはないでしょう。

これらは、スポーツに限ったことではなりません。
仕事や日常生活にも、同じことがいえるのです。
たとえば、
「新しく買った椅子が自分に合わないのか、疲れやすくなった」
「コンピューターのマウスが使いづらくてイライラする」
「料理教室で教わった包丁の使いかたをすると、どうも上手く切れない」

と、いったことも同じです。
なにげない日常の動作も、負荷の少ない細かな動作も、
ヒトが身体を使って行なう動作である以上、
自分のタイプにそぐわない使いかたをすれば身体に無理な負担をかけ、
自分本来の能力が発揮できずに故障の原因にもなりかねません。
「身体に過度に負担のかかる動きが減る」
ということは、日常の動作にとって大切なことです。
スポーツにおける高度な動作だけでなく、
なにげない動作も身体を使って行なっているのです。
もしも、
「ヒトとして正しく「立って」いないとしたら?」
「自分の身体に負担をかける「座り」かたをしているとしたら?」
「自分のタイプに適っていない不自然な「歩き」かたをしているとしたら?」

それが、日常的に永年ずっと行われてきたとしたら?
それがどれだけ危険かは解るでしょう。
「4スタンス理論」を知るということは、
スポーツのパフォーマンス向上のためというよりむしろ、
健康に人生を送るための身体の使いかた
を見直す、ということなのです。
また、本当に自分にかなった身体の使いかたができる、
ということは、すなわち、

真の自分を表現できる
ということでもあります。
自分にとってもっとも自然で身体に優しく、無駄のない動きならば、
自分の本当の美しいふるまいができることになります。
男性も女性もより「らしさ」を醸し出し、ヒトとしての美しさがにじみ出ることでしょう。
このような日常を送っていれば、とうぜんボディラインにも理想的な影響を及ぼしてくれます。
日常生活にキレが生まれ、快活なリズムが刻まれることで、
身体のラインもその動きのカタチも美しさにあふれることでしょう。

また、スポーツや稽古事でスランプに苦しんだ経験はないでしょうか?
スランプや精神的な迷いは、
そもそも「この身体の使いかたは自分にとって正しいのか?」
という疑問が根底にあるのではないでしょうか。
「4スタンス理論」を活用するメリットは、
自分本来の身体の使いかたを知ることができる
  ↓
無用な動作や手順を試みる必要がなくなる
  ↓
身体の使いかたの迷いがなくなる
  ↓
スランプの要因が減る

ということになるでしょう。
また、同じように、
自分に合う動きに特化できる
  ↓
合理的な練習ができる
  ↓
無駄な練習時間が減る
  ↓
残った時間でより濃密な練習ができる


「4スタンス理論」の活用によって、
仕事もスポーツにおいても合理的な練習や稽古ができると思われますが、
それによって楽ができる、ということではありません。
空いた時間をより濃密な時間に充てていただければ、と思います。

まだまだメリットは考えられます。
たとえば、
自分にとってナチュラルな動きとなる
  ↓
動きに安定感が生まれる
  ↓
身体の安定がメンタルに平静をもたらす
  ↓
神経が研ぎ澄まされる
  ↓
集中力が高まる
  ↓
大切な局面や瞬時の判断が鋭くなる


つまり、「第六感、ひらめき、ゾーン」といった
精神的な高まりにも一役買うと思われます。
実際に実践している多くのアスリートたちも精神的な効果を証言してくれています。
4スタンス理論を知ることは、本当の自分と出会うチャンスかもしれません。
「4スタンス理論」は、
すべての動作を自然、安全、効果的に行なう
ためのヒントです。
生まれたときから秘めてきた、
美しく力強い自分をいかんなく魅せつけるチャンスかもしれません。